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変ったのは「子どもを見る目」 [事務所の日々]

先月に引き続きラスカルとお当番。
ゆうスペースの時間まで、フェルマータも混じって近況報告。

ゆうスペースは3名の参加。
参加者さんがお互いに、今心配なこと、
悩んでいることなどなどをゆっくり聴きあってくださり、
「ウチはこんなんだったよ」と情報交換も。
それを聴いているラルカルがふわりと受け止めると、
参加者さんの表情も和らいで、ホッとされるように感じる。
子どもさんとの日々の生活の中で、
ともすれば凝り固まってしまう気持ちを、
少しでも和らげてくだされば私たちもうれしい。

日々の生活の中で、子どもたちはいろんな『動き』を見せる。
その『動き』は、純粋に
「〇〇がしたい」「○○に行きたい」というような
子ども自身の思いから出てくることが多いが、
ときには周囲からのプレッシャーや自身の焦りから
「何とかしなければ」とか「自分がやらなければ」
と感じて出てくることもある。

子どもが何かの動きを見せると、
親はうれしくてつい背中を押したくなる。
それが必要なときもあるけれど、
ときにはちょっと一呼吸置いてみたらどうだろう。
「本当に行きたいのかな?」「無理をしてないかな?」
今まで見えなかった子どもの気持ちが、
少し見えることもある。

親が変ればとか、子どもが変るとかいろいろ言うけれど、
そんなに簡単に変われるものじゃないな
とも思うようになった。
今振返ってみたら、変ったのは
「子どもを見る目」ではないかと感じる。
そしてその変化は、「安心できる場所で、
自分の思いを聞いてもらうことで生まれてきた」。
それは確かなことだ。

ゆうスペースがそんな場になればいいなと思う。(さくら)

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親子・きょうだい関係 [事務所の日々]

 きょうは、マーガレットとお当番。
ゆうスペースは満席で、初めての方もいらした。
それぞれ、小、中、高の年代で、状況もいろいろだったけれど、
たまたま、兄と妹という関係のお子さんのいるお母さんたちで、
それぞれのお悩みがあった。

 不登校のお子さんが、そうではないきょうだいに
ちょっかいを出してみたり、物や親に当たってみたり…というのは
よく聞く話ではある。
不登校の心のしんどさからくる行動である場合ももちろんあるとは思うけれど、
中学生の不登校だと、思春期の反抗期と重なる時期だし、
小学生の場合でも、3,4年はギャングエイジという言われる時期でもあるし、
不登校であってもなくても、反抗期の時期はあるものだと
ちょっと心にとめておく必要もあるかもしれない。

 不登校の子どもに対して、親のほうは、これを言うと傷つけるだろうかと、
腫れものに触るような感じで接してしまっていることも多いかと思う。
伝え方には気を付ける必要はあると思うけれど、
親がほんとに必要だと思っていることを遠慮することはないのではと思う。
仮に、そのせいで、子どもがしんどくなったり、不機嫌になったりした場合は、
伝え方がまずかったのだと素直に謝ればいいし、親の気持ちを話して、
さらにコミュニケーションを深めていくよい機会だとも思う。

私自身は、私の言葉通りに子どもが受け取ってくれているのかどうかがわからず
心配していたときがあり、その時、主治医に相談したところ
「十分伝わってると思うよ。」
と言ってもらって救われた気持ちになったことがあった。
生活を共にしていると言葉のコミュニケーションだけでなくそれ以外でも
伝わっているものはきっとあるのだと思う。
うちに来てくださるお母さんたちは、ほんとに皆さん、
お子さんのために心を尽くしておられる方たちばかりだけど、
その気持ちがお子さんに伝わらないはずはないと思っている。 
                        (Nami)




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元気をもらう [事務所の日々]

 きょうのお当番は、久しぶりに小梅と一緒になった。
ゆうスペースに一緒に入るのは、ほんとに何年ぶりだろうというくらいだ。
マーガレットも居てくれたのだが、事務作業が忙しく、
ゆうスペースには、耳だけの参加(と言っている)であった。

ゆうスペースは、常連のかたが、2名。
そのうち、おひとりは、この春、中学を卒業されて、
高校に進学されたとの報告に来てくださった。
元気に通学されているとお聞きして、ほんとにこちらも嬉しくなった。
長い道のりだったと思うのだが、お母さんも、よくがんばってこられたと思う。
もちろん、進学は喜ばしいことだけれど、それだけではなく、
本来のその方の持ち味を発揮して、明るく元気に過ごしておられるという点が
一番うれしいことだと思った。

こうして、長く活動をしていると、関わりのあった方々が
年度がわりに、嬉しい報告をしてくださることも多い。
経過を知っているだけに、私たちも一緒に喜んでいる。
この先はまだまだ何があるかはわからないけれど、
いろいろな経験を糧にまた一段と成長していかれるだろうと
想像している。

こういう嬉しい報告を受けて、私たちも元気をもらえて、
またがんばろうという気持ちになった1日だった。  (Nami)


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さくら舞う季節に思う [事務所の日々]

先週のスタッフ会議のときには、山科疎水の桜が満開。
心も軽やかに春を満喫したが、今日はもう葉桜になりつつある。
今年はあちこちの桜が一気に開花して、春爛漫を実感したけれど、
不登校の子を持つ親は、桜の花が舞う時期になると気持ちも揺れる。

ゆうスペース。フェルマータとともにお二人をお迎えする。
長年、お話を聴かせていただいている会員さんと、
初めて参加してくださる方。
子どもさんのつらさに直面していっぱいいっぱいになる気持ちを、
少し先を行く会員さんが受け止めてくださる。
状況は違っていても、通じるところはたくさんある。

新学期になって、これを機に動き出そうとする子ども。
前日から準備万端…と思っていても思うようにはいかない。
そんなとき、背中を押してもいいのかどうかわからない。
親にできることはなにもないのかと落ち込む。

「こんな状況は私だけ?」
いえいえみんな同じです。

押したり引いたりして、ときにはあきらめて、
子どもとの暮しを重ねている内に子どもが動き出す。
それがいつになるのかわからないのがもどかしいけれど、
誰かと思いを共有していれば、「その時」を待つことができる。
そんな場を提供していければいいな、とあらためて思った。

新学期を迎え、期待したり失望したり。
自分が思い悩んでいたときの気持ちを、
次回の通信でスタッフが綴る予定です。

「学校に行けないことで悩むこと」

つらい思いをすることがなくなることを願って。(さくら)
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思いを乗せて通信発送 [事務所の日々]

新しい年を迎えてもうすぐ1ヶ月が過ぎます。
皆さまにはいかがお過ごしでしょうか?
息詰まるような状況に、♪あんだんて♪の活動をどうのようにやっていくのか
あれこれ模索する日々です。

今日は『♪あんだんて♪通信』の印刷、発送をしました。
今回の担当は小梅とフェルマータと私の3人。
早口でマシンガントークをしながら手を休めることもなく、
気がついたら作業完了!!あっという間の1時間でした。

この通信は♪あんだんて♪が活動を始めて以来、
19年間隔月に発行し、今回で113号となります。
巻頭記事はいつも代表が手がけ、自身の経験に加えて
臨床心理士、公認心理士としての知見をもとに執筆しています。

かつては経験者の若者が自らの経験を綴ってくれていましたが、
今は『親の本音~今だから言えること』というテーマで、
自分たちの経験を振返りながら、まとめています。
テーマは毎回、スタッフ会議で話し合って決めていますが、
お伝えしたいことがたくさんあって決定が難航し、
時間を忘れてしまうこともあります。

当時のことを思い出し、チクッと心が痛くなる
『忘れられない子どものことば』。
わが子のことをわかっていなかった自分を反省しつつ、
山あり谷あり、「それでも、なんとかなったよな」なんて思います。

通信の発行は、寄稿、編集、校正などの作業をへて
印刷、発送となりますが、宛名書きを担当するもの
宛名シール貼りをするもの等々。
ときには会員さんのお手伝いもいただいて、
すべてのスタッフがかかわっています。

一昨年以来、私たちを取りまく状況に右往左往しています。
1月末からは参加者、スタッフそしてご家族の健康、安全に配慮して
『ゆうスペース』の開催を見合わせておりますが、
「子どもさんの不登校で、今、しんどい思いをされている方の
お気持ちが少しでも楽になれば」という思いを乗せて
『♪あんだんて♪通信』はお届けしていきたいと思っています。
会員やご支援をいただいている皆さまには、
ご迷惑やご負担をおかけいたしますが、
ご理解いただきますようお願いいたします。(さくら)



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メリークリスマス [事務所の日々]

 今年最後のゆうスペースは、クリスマスイブだ。
早くから予約してくださっていたにも関わらず、
急なご用事でキャンセルが出ることもあり、
きょうは、おひとりだけということになった。
その分、いつもとは違って、のんびりゆっくり、
お話をしてもらえたかもしれない。

 なかなか動かない子どもがほんとに動くのかと
中3にもなると気をもまれることも多い。
その子が動き出すときは、進級とか、
進学とかをきっかけの場合もあるけれど、
それはきっかけであって、それまでにエネルギーが
どれだけ蓄えられていたかによるのだと思う。
まだたまっていなかった場合は、そのまま中学を卒業されて、
お家にいるという選択をされる場合もあるし、
ほんとにギリギリの日に、受験を決められて、
なんとか当日間に合って進学された方もおられた。
進学されなかった方では、バイトをはじめた方もおられたり、
お家でゆっくりしてから、高認を受けて大学進学をされたり、
見ていると、ほんとにさまざまな進み方をしておられる。
あくまでも自分主体で生きていくというのは
そういうことなのだろうという気がする。
コロナのおかげで、受験も影響が少なくないと思われるけれど、
どのお子さんにとっても、納得いく進路選択ができればいいなと
思う。

きょうは、マーガレットと久々に会えて、
一年が締めくくれたのがよかった。
皆さま、来年もよろしくお願いいたします。  (Nami)





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一期一会のゆうスペース [事務所の日々]

今日はさくらとお当番。久しぶりの組み合わせ。朝からたっぷりおしゃべり、
あれやらこれやら、いくらでも話題がある。「あっもうこんな時間!」と
あわててお昼ごはんを食べて、午後からのゆうスペースに備える。

本日はお二人参加。小学生と高校生のお母さん。お子さんの年齢が違うので
お悩みや心配事の内容も違うこともあるけれど、その分お互いにお互いの
状況を静かに深く聴き合い、それぞれのしんどさに寄り添うことができた
ように思う。年齢が近いと情報交換したり共感しあったりすることもできるが、
ときに他と比べてしまって焦ったり不安になったりすることもある。
今日のような組み合わせもよいなと思った。

何年もゆうスペースを続けてきたが、考えてみたら、スタッフも含めると
まったく同じ取り合わせということは一度もないのではないだろうか。
一期一会。そのときの出会いを大切にしたい。
ラスカル

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不登校の思い出 [事務所の日々]

 きょうは、久しぶりにCocoがお当番に入ってくれた。
おかげで、ラスカルと3人で、久しぶりに顔を合わせることができて、
嬉しかった。ただ、近況報告が、五十肩の話とか、体調のことばかりなのだが…。
ゆうスペースは、来てくださる方の場でもあるけれど、
私たちスタッフの癒しの場でもある。

 初めての方がお二人で、なぜか、今回は、小、中、高と、
年齢差がある会になった。それでも気持ちの上での共通点は多いものだ。

 ごく初期の方にとっては、一番葛藤の多い時期だと思うので、足を運んで
くださるだけでも、しんどいことだっただろうと思う。
初期の方には涙はつきもの。こちらも同じ道をたどり、
同じ涙を流してきた身なので、何年たとうが一緒に涙ぐんでしまう。
それでも皆さん、よく耐えて、落ち着いた暮らしをされているので
感心する。今は、相談先も周りを見渡せばいろいろあるけれど、
必ずしも、自分に合う人ばかりでもないし、
お母さんが無理せずに関われるかどうかで選んでもらいたい。
子どもさんの支援先についても、学校ではない別の場所に行くことは、
簡単そうに見えて、ある程度エネルギーがたまっていないと
難しいし、せっかくたまった力をすり減らすことにもなりかねない。
たぶん、学校に五月雨的に登校できる場合も同じことがいえると思う。
やはり、家で好きなことをたくさんするのを見守ってあげてもらいたい。
子どもはじっくり好きなことをできたらその分、力もためているはずだ。

 きょうは、普通の学校生活を送れず、思い出も作れなかったことを
後悔しないだろうかという話も出ていたが、
あとでうちの息子たち(社会人)に聞いたところ、
後悔はしていないし、行けなかったという事実に
後ろめたさもないとのこと。
修学旅行などの行事は行けたら行けたで、よかったかもしれないけれど、
無理をしていたら、弊害はきっとあったと思う、と言っていた。
今を生きている彼らには過去は過去でしかないようだ。                     
(Nami)

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私たちにできること [事務所の日々]

最近、本を読んだり映画を観て感じたこと。

♪あんだんて♪に来てくださる親御さんは、
『不登校でも子は育つ』や『不登校からの進路選択』
を読んでくださっていて
「しんどい思いをしている子とどうかかわればいいのか」
を知ってくださっている方が増えている。
だからこそ「無理をして学校に行かせない方がいい」
と自分に言い聞かせつつ
「できたら学校に行ってほしい」「学校に行かせなければならない」
という気持ちも捨てきれずに揺れていらっしゃる方も多い。
学校や周囲の方の対応によっては、その揺らぎが大きくなり親を苦しめる。

不登校に関する情報はずいぶん周知されるようになっているが、
それでも誤解や思い込みで、今でも親が苦しい思いをしている。
それは不登校だけでなく、さまざまな困難でも起こっていること。
どうすればいいのか・・・。

まずは知ってもらうこと、正しく理解してもらうこと。
そして当事者の思いを伝えること。
今苦しい思いをしている人がそれをすることはしんどい。
でも、そこから始めないと自分の子どもを守れないこともある。
ほんの少し先を行く私たちは、非力だけれど
今しんどい思いをしている子どもや親御さんたちのために
少しずつ、少しずつ理解が広まるように
できることをしていきたいとあらためて思う。

ゆうスペースには3人参加してくださった。
来たかったけれど、なかなか思いきれなかったという方も。
親も、しんどいときにはなかなか動き出せない。
私もそうだった。
でもしんどい思いをひとりで抱えないでほしいと切に思う。
まず自分の気持ちを話して、少し肩の荷を下ろしてもらえれば
私たちもうれしい。お待ちしています。(さくら)

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きょうだい関係 [事務所の日々]

 きょうのゆうスペースでは、皆さんきょうだいがいるので、
そのことが話題に上った。学校に行ってる子、行ってない子がいる場合、
また、きょうだいとも行っていなかったりと、ケースバイケースで
その時々の対応も難しいけれど、どの子に対しても親が思う気持ちが
伝わればいいのかな。
きょうの皆さんは、悩まれた時期もあっただろうけれど、
それぞれの子どもさんに心を配られていて、とても感心した。
子どもさんもしっかり受け止めてもらえていると感じておられるから、
安心できるんだろうなと思った。

 きょうのお子さんの中には、低学年の方もおられて、
付き添い登校ということも話題に出たが、私とラスカルもその昔、
そういうことをやっていたということを思い出した。
ただ、そこまでして、学校に親が付き添って登校する意味が
どこにあるんだろうとだんだん疑問に思うようになって、
そのうち自然と足が遠のいたのだった。
付き添い登校は本人もしんどいかもしれないけど、親にもとても負担がかかる。
学校のほかの子たちを目にするのも、我が子と比べてしまって、
心理的に、ダメージを受けてしまうし、先生の対応にも神経を使うので、
とにかくくたびれてしまうのだ。
やはり母親がしんどくなるようなことはしないにこしたことはない。
母親がしんどいと、子どもにいい影響を与えることはできないと思う。
私が無理するより、家の中で親子で笑って過ごせる時間を作るほうが
ずっといいと思うようになり、結果的にそれは正解だったと思う。
ゆうスペースに来てくださるお母さんたちには、
頑張りすぎないで、とお伝えしたい。
お母さんが楽になると子どもも楽になっていくと
私は身をもって感じている。

 きょうは、7か月ぶりの事務所当番だった。
活動日になんのお役にも立ててなくて、ほんとに申し訳ない思いだ。
その間、ほかのスタッフに負担をかけているのだが、
それでもまた戻ってこられる場所があることが、嬉しくて、感謝している。
ゆうスペースでも、皆さんがほっとできる時間を
また一緒に作っていけたらいいなと思う。
人数制限は続くかと思いますが、お待ちしています。  (Nami)

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