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第13回登校拒否・不登校問題全国のつどいIN 京都第1回実行委員会 [行ってきました(♪あんだんて♪レポート)]

 95年第1回「全国のつどい」が大阪で開催され、その後毎年全国をまわって開催されて来た。京都では98年に開催されて以来、10年ぶりの開催である。私は、最初の子どもが不登校になった年に、ちょうど地元大阪で第1回目が開催され、右も左もわからないままたった一人で参加したことを思い出す。そこでは子どももおとなも対等にものを言っていて、おとな同士も上下関係なく、私のような新参者も忌憚なく思いを吐露することが出来た。
 今まで身近ではきいたことのない、子どもへのまなざしや親の思いをきいて、ここで言われていることがあるべき姿なのではないか、という気がした。それは、今ふりかえると、自己肯定感がいかに大切で、それを育んでいくにはどうすればいいのかという内容だったと思う。

 それから13年、京都市山科で♪あんだんて♪を始めてから5年がたち、第1回実行委員会に出席して、連綿とつづいてきたこの「つどい」の層の厚さを感じた。
 昨年、開催地だった宮崎県の方が宮崎での取り組みを話してくださり、見晴らしの良い大きな会場を借りられたはいいけれど、人とお金があつまるかどうか、大きな賭けをしているようで、「だめだったら家を売る」くらいの決心で活動を始められたことを知った。実行委員会のたびに教育基本法や子どもの権利条約についてなど、学習会も併行してつづけて来られたそうだ。子どもが不登校になるまでは、思いもしなかったことに興味をもち、積極的に活動をされている。県全域の役所や学校訪問もされ、後援や助成金の申請など、走り回って開催に漕ぎ付けられた。ひとりの親とひとりの祖母の一念発起が大きな輪をひろげていく様子をきかせてもらって胸が熱くなった。

 その後、参加者全員の自己紹介があったが、通り一遍のあいさつではなく、親自身がこのつどいで「親育て」してもらったという方もあるように、それぞれにかつてこのつどいに参加したり、実行委員として活動したことで、自分が元気になり、家族関係も変わって行ったことが伺われる。不登校だった子どもさんが成長され、親にねぎらいのメッセージをくれたと、みんなに感激を分けてくださった方も何人も。(ここで紹介できないのが残念!)
 何度も親子バトルをくりかえし、やっと落ち着いてこられた様子とか、ご夫婦でいっしょに悩みを共有され、そのことで二人の関係がもっと親密さを増している雰囲気とか、一人一人の言葉の背景が想像できて、涙ぐんだり笑ったり。密度の濃い4時間だった。最後につどいの代表を引き受けてくださったT先生が、「子ども達や弱っているひとのために、こうしておとなたちが力をあわせてやっていきましょう。」と静かな力強い声でおっしゃった言葉が印象的だった。(フェルマータ)


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