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宇治城陽久御山登校拒否の子どもと育つ親の会講演会 [行ってきました(♪あんだんて♪レポート)]

「子どもの力を信じて」 講師 春日井敏之先生

立命館大学の春日井先生を講師に迎えての講演。私は残念ながら、後半の交流会のみの参加になった。
初めて参加された方から、それぞれのお子さんの様子をお話しされる。一人ひとりの子どもさんの様子をじっくりと聞きながら「子どもさんは頑張ってるじゃあないですか、そのままでいいんですよ」と声をかける春日井先生。たとえ学校を休みがちでも、学校に行っていなくても、子どもたちはけっして怠けているわけではない。でも、家でゲームをしていたり、勉強をしないわが子を目にすると、親はどうしても何とかならないかと思ってしまう。そんな時、第三者から言葉をかけてもらえると、今のこの子でも大丈夫と思えるようになってくる。もちろん、家に帰ってまたわが子の顔を見ると不安が募ってくるが、何度も親の会に足を運んで行くうちに、納得できるようになるから不思議だ。話されたお母さんはみんな、少しホッとした顔をされていた。

もう一つ、動き出すきっかけはということが話題に。「○○がきっかけで、動き出した」という話を聞くと、どうしたらきっかけが作れるのかと思ってしまう。体験談ではいろんな状況が端折られてしまうので、「○○がきっかけで」という話になりがちだ。しかし多くの人の話をじっくりと聞いてみると、日々の生活を送る中で、気がついたら動き出していたというケースがほとんどで、振り返ればあれがきっかけだったということが多い。きっかけ作り、と思って親が作為的にやることはたいていうまくいかない。子ども自身にエネルギーが貯まると、大きなきっかけはなくても自然と動き出すのだ。 そのためにも、まず子どもが精神的に落ち着ける場所で、ゆっくり休ませて
やることが大切なのだ。この会の前の代表世話人Oさんが、口癖のように「まず、子どもが機嫌良く過ごすこと」とおっしゃっていたが、まさにその通りだと思う。

会には高校生や大学生も参加していて、自らの体験を話してくれた。中でもきょうだいで参加されていた二人が、お互いのことを思いやって過ごしていたことを、涙ながらに話してくれたことがとても印象的だった。聴いている親たちの胸に、その言葉がしっかり刻み込まれたと思う。春日井先生から、「こうして自分の体験を話し、それが誰かの役に立つという経験はとても大事」という言葉をかけられて、笑顔を見せてくれた学生さんたち。なんだか一回り大きく見えたような気がする。

最後に本も買っていただき、他の親の会の方とも交流でき、短時間だったが有意義に過ごせた。しかし、春日井先生の話が聞けなかったのは残念だったな。(さくら)


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