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学校に行かなければならないという気持ち [事務所の日々]

 今年の冬は寒暖の差が激しく、この時期になってインフルエンザも
猛威を振るっているらしい。
お当番に入る予定だったスタッフも体調を崩し、
ラスカルが急遽ピンチヒッターで来てくれた。
いつもながら、連係プレイがすばらしい。

 遠方からの相談電話。午後からのゆうスペース。
お話を伺っていると、1つの共通点が浮かび上がってくる。
子ども自身が「学校に行かなければならない」という気持ちに縛られ、
休んでいても気持ちが休まらないのだ。

 最近は親御さんが比較的早くから相談機関につながって、
「学校に行けなくても大丈夫、休んでもいい」と不登校を受け入れている方が多い。
でも子どもは学校に行けない自分を責め、こんな自分がどうなっていくのか
不安ていっぱいになっている。
特に「義務教育期間」の子どもたちは、自分に「学校に行く義務がある」
と思い込んで、さらに自分を追い詰める。
そんなしんどい気持ちを親にぶつけてくると、親の気持ちも揺らいでしまう。
私たちもそうだったなあと、聴いているだけで心が苦しくなってくる。
親が「大丈夫だよ」と言っても、なかなか子どもの心に響かない。

今から思うと、まずしんどい、不安だという子どもの気持ちを受け止めることが
必要だったのだ。
その気持ちを受け止めれば、子どもは自分自身でちゃんと考え始める。
一旦立ち止まっても、自分の力でしっかり歩き始めるのだ。

 とは言いつつもやっぱり親の気持ちは揺れる。
親自身の揺れる気持ちも誰かに受け止めてもらわなけば、親も追い詰められる。
ひとりで抱えないで誰かにつながって、気持ち少しでもを楽にしてほしい。

 風は冷たくても、日差しは暖かくなってきた。
春はもうすぐそこだな。     (さくら)

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