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中学時代を家で過ごす [事務所の日々]

 各地で大きな被害をもたらした迷走台風のおかげで、
少し猛暑が落ち着いた8月最終日。
私たちが子どもの頃は夏休みの最終日だったが、
今はもう学校が始まっているところも多い。
不登校の子どもにとって、夏休みはおおっぴらに休めて気持ちもほぐれる時期なのだが、
その時期が短くなっているのが何とも心苦しい。

 朝一番にオンリーワン。
不登校の原因はさまざまある。
いじめや理不尽な教師の対応など、自分の身を守るために学校から距離を置く必要が
生じることもある。
そのような理由がはっきりしていれば、親の方もなんとなく納得できるのだけれど、
中には今の学校のあり方、雰囲気、ともすれば制度自体になじめない子もいる。
子ども自身は大きな力や可能性を秘めているのに、画一的な今の学校教育の中で
その力を発揮できず、そこから距離を置く子もいるのだ。
そうなると周囲は「不登校の原因がわからない」とか「わがままだ」という見方に
なってしまい、子どもを追い詰めてしまうこともあるのだ。

 中学時代、全く学校に通わず過ごしたわが子が言ったことがある。
「中学時代を学校に通う子もいるし、留学して過ごす子もいる。
自分は学校に行かずに(不登校をして)家で過ごしたんだ」と。
学校に行けなかったのではなく、家で過ごしたという考え方。
『不登校でも子は育つ』というとおり、そんな育ち方もあるのだ。

「不登校の子どもを丸ごと受け止める」と言われると親としてとてもしんどかったけ
ど、そんな生き方もあるんだなと思うと、子どもの気持ちに少し近づけるような気がす
る。それで親子共々、少し気持ちが楽になれたらいいな。

 午後からは事務作業をしながらお当番のラスカル、Happyと自分たちのゆうスペース。
この時間が本当に大切で、この時間のために活動を続けているところもある。
帰り道は涼しい風が吹いていた。
私の気持ちも台風一過のようにさわやかだった。             (さくら)

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